巻次 信 261頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 又言わく(迦葉菩薩品)、「信に復た二種有り。一には聞より生ず、二には思より生ず。是の人の信心、聞よりして生じて思より生ぜざる、是の故に名づけて「信不具足」とす。復た二種有り。一には道有りと信ず、二には得者を信ず。是の人の信心、唯、道有りと信じて、都て得道の人有りと信ぜざらん。是れを名づけて「信不具足」とす」といえり。已上抄出 『華厳経』に言わく(晋訳入法界品)、「此の法を聞きて信心を歓喜して疑無き者は、速やかに無上道を成らん。諸の如来と等し」となり。 又言わく(唐訳入法界品)、「如来、能く永く一切衆生の疑を断たしむ。其の心の所楽に随いて、普く皆満足せしむ」となり。 又言わく(唐訳賢首品)、「信は道の元とす、功徳の母なり。一切諸の善法を長養す。疑網を断除して愛流を出で、涅槃無上道を開示せしむ。信は垢濁の心無し。清浄にして憍慢を滅除す。恭敬の本なり。亦法蔵第一の財とす。清浄の手として衆行を受く。信は能く恵施して心に悋むこと無し。信は能く歓喜して仏法に入る。信は能く智功徳を増長す。信は能く必ず如来地に到る。信は諸根をして浄明利ならしむ。信力堅固なれば、能く壊すること無し。信は能く永く煩悩の本を滅す。信は能く専ら仏功徳に向かえしむ。信は境界に於いて所著無し。諸難を遠離して無難を得し 紙面画像を印刷 前のページ p261 次のページ 初版p230へ このページの先頭に戻る