巻次
巻上
34頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

知ること能わじ。
 声聞・菩薩・天・人の衆の寿命の長短も、亦復た是くの如し。算数・譬喩の能く知る所に非ずとなり。又声聞・菩薩、其の数量り難し。称説すべからず。神智洞達して、威力自在なり。能く掌の中に於いて一切世界を持せり。」
 仏、阿難に語りたまわく、「彼の仏の初会の声聞衆の数、称計すべからず。菩薩も亦然なり。今の大目犍連の如く、百千万億無量無数にして、阿僧祇那由他劫に於いて、乃至滅度まで悉く共に計校すとも、多少の数を究め了すること能わじ。譬えば大海の深広にして無量なるが如し。仮使い人有りて、其の一毛を析きて、以て百分と為して、一分の毛を以て一渧を沾し取らん。意に於いて云何ぞ。其の渧る所の者は、彼の大海に於いて何れをか多しとする」と。 阿難、仏に白さく、「彼の渧る所の水を大海に比ぶるに、多少の量、巧暦・算数・言辞・譬類の能く知る所

漢文

限極。声聞菩薩。天人之衆。寿命長短。亦復如是。非算数譬喩◦所能知也。又声聞菩薩。其数難量。不可称説。神智洞達。威力自在。能於掌中。持一切世界。
仏語阿難。彼仏初会。声聞衆数。不可称計。菩薩亦然。如今大目犍連。百千万億。無量無数。於阿僧祇◦那由他劫。乃至滅度。悉共計校。不能究了◦多少之数。譬如大海◦深広無量。仮使有人。析其一毛。以為百分。以一分毛。沾取一渧。於意云何。其所渧者。於彼大海。何所為多。阿難白仏。彼所渧水。比於大海。多少之量。非巧暦算数◦言辞譬類◦所能