巻次 - 502頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 誠に知りぬ。大聖世尊、世に出興したまう大事の因縁、悲願の真利を顕し、如来の直説と為したまえり。凡夫即生を示すを、大悲の宗致と為すとなり。 茲れに因りて諸仏の教意を闚うに、三世の諸の如来、出世の正しき本意、唯、阿弥陀不可思議の願を説かんとなり。常没の凡夫人、願力の回向に縁りて、真実の功徳を聞き無上の信心を獲。則ち大慶喜を得、不退転地を獲。煩悩を断ぜしめずして、速やかに大涅槃を証すとなり。浄土文類聚鈔建長七歳七月十四日書之 愚禿釈親鸞 八十三歳 漢文 誠知。大聖世尊、出興於世大事因縁、顕悲願真利、為如来直説。示凡夫即生、為大悲宗致。因茲闚諸仏教意、三世諸如来出世正本意、唯説阿弥陀不可思議願。常没凡夫人、縁願力回向、聞真実功徳獲無上信心。則得大慶喜、獲不退転地。不令断煩悩、速証大涅槃矣。 紙面画像を印刷 前のページ p502 次のページ 初版p421・422へ このページの先頭に戻る