巻次 - 544頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 優婆提舎願生の偈、宗師、是れを『浄土論』と名づく。此の論を亦『往生論』と曰えり。入出二門、斯れより出でたり。世親菩薩、大乗修多羅真実功徳に依りて、一心に尽十方不可思議光如来に帰命したまえり。無碍の光明は大慈悲なり。斯の光明即ち諸仏の智なり。彼の世界を観ずるに辺際無し。究竟せること広大にして虚空の如し。五には仏法不思議なり。此の中の仏土不思議に、二種の不思議力有す。斯れは安養の至徳を示すなり。一には業力、謂わく、法蔵の大願業力に成就せられたり。二には正覚の阿弥陀法王の善力に摂持せられたり。女人・根欠・二乗の種、安楽浄刹には永く生ぜず。 漢文 優婆提舎願生偈 宗師是名浄土論此論亦曰往生論 入出二門従斯出世親菩薩依大乗 修多羅真実功徳一心帰命尽十方 不可思議光如来無碍光明大慈悲 斯光明即諸仏智観彼世界無辺際 究竟広大如虚空五者仏法不思議 此中仏土不思議有二種不思議力 斯示安養之至徳一者業力謂法蔵 大願業力所成就二者正覚阿弥陀 法王善力所摂持女人根欠二乗種 安楽浄刹永不生 紙面画像を印刷 前のページ p544 次のページ 初版p460・461へ このページの先頭に戻る