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浄土
586頁
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三世の重障みなながら
かならず転じて軽微なり

(4)南無阿弥陀仏をとなうれば

この世の利益きわもなし
流転輪回のつみきえて
定業中夭のぞこりぬ

(5)南無阿弥陀仏をとなうれば

梵王帝釈帰敬す
諸天善神ことごとく
よるひるつねにまもるなり

(6)南無阿弥陀仏をとなうれば

四天大王もろともに
よるひるつねにまもりつつ
よろずの悪鬼をちかづけず

(7)南無阿弥陀仏をとなうれば

堅牢地祇は尊敬す
かげとかたちとのごとくにて
よるひるつねにまもるなり

(8)南無阿弥陀仏をとなうれば

難陀跋難大龍等
無量の龍神尊敬し
よるひるつねにまもるなり

(9)南無阿弥陀仏をとなうれば

炎魔法王尊敬す
五道の冥官みなともに
よるひるつねにまもるなり

(10)南無阿弥陀仏をとなうれば

他化天の大魔王
釈迦牟尼仏のみまえにて
まもらんとこそちかいしか

(11)天神地祇はことごとく

善鬼神となづけたり