巻次 本 631頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 『首楞厳経』に言わく、「「勢至獲念仏円通〈勢至、念仏円通を獲たり〉」「大勢至法王子 与其同倫 五十二菩薩 即従座起 頂礼仏足 而白仏言 我憶往昔 恒河沙劫 有仏出世 名無量光 十二如来 相継一劫 其最後仏 名超日月光 彼仏教我 念仏三昧 乃至 若衆生心 憶仏念仏 現前当来 必定見仏 去仏不遠 不仮方便〈仏を去ること遠からず、方便を仮らず〉自得心開 如染香人 身有香気 此則名曰 香光荘厳 我本因地 以念仏心 入無生忍 今於此界 摂念仏人 帰於浄土」」已上略出 「勢至獲念仏円通」というは、勢至菩薩、念仏をえたまうともうすことなり。「獲」というは、うるということばなり。うるというは、すなわち因位のとき、さとりをうるという。念仏を勢至菩薩さとりうるともうすなり。 「大勢至法王子 与其同倫」というは、五十二菩薩と勢至と、おなじきともともうす。法王子と、その菩薩と、おなじきともともうすを、「与其同倫」というなり。「即従座起 頂礼仏足 而白仏言」ともうすは、すなわち座よりたち、仏の御あしを礼して仏にもうしてもうさくとなり。「我憶往昔」というは、われ、むかし、「恒河沙劫」のかずのとしをおもうというこころなり。「有仏出世名無量光」ともうすは、仏、世にいでさせたまいしともうす御ことばなり。世にいでさせたまいし 紙面画像を印刷 前のページ p631 次のページ 初版p515・516へ このページの先頭に戻る