巻次 本 633頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 龍樹菩薩御銘文『十住毘婆沙論』に曰わく(易行品)、「人能念是仏 無量力功徳 即時入必定 是故我常念 若人願作仏 心念阿弥陀 応時為現身 是故我帰命」文 「人能念是仏 無量力功徳」というは、ひとよくこの仏の無量の功徳を念ずべしとなり。「即時入必定」というは、信ずれば、すなわちのとき必定にいるとなり。必定にいるというは、まことに念ずれば、かならず正定聚のくらいにさだまるとなり。「是故我常念」というは、われつねに念ずるなり。「若人願作仏」というは、もし人、仏にならんと願ぜば、「心念阿弥陀」という。心に阿弥陀を念ずべしとなり。念ずれば、「応時為現身」とのたまえり。「応時」というは、ときにかなうというなり。「為現身」ともうすは、信者のために如来のあらわれたまうなり。「是故我帰命」というは、龍樹菩薩の、つねに阿弥陀如来を帰命したてまつるとなり。婆藪般豆菩薩『論』曰(浄土論)「世尊我一心 帰命尽十方 無碍光如来 願生安楽国 我依修多羅 真実功徳相 説願偈総持 与仏教相応 観彼世界相 勝過三界道 究竟如虚空 広大無辺際」と。 紙面画像を印刷 前のページ p633 次のページ 初版p517へ このページの先頭に戻る