巻次 - 653頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 一念多念文意一念をひがごととおもうまじき事 「恒願一切臨終時 勝縁勝境 悉現前」(往生礼讃)というは、「恒」は、つねにという。「願」は、ねがうというなり。いま、つねにというは、たえぬこころなり。おりにしたごうて、ときどきもねがえというなり。いま、つねにというは、常の義にはあらず。常というは、つねなること、ひまなかれというこころなり。ときとしてたえず、ところとしてへだてず、きらわぬを常というなり。「一切臨終時」というは、極楽をねがうよろずの衆生、いのちおわらんときまでということばなり。「勝縁勝境」というは、仏をもみたてまつり、ひかりをもみ、異香をもかぎ、善知識のすすめにもあわんとおもえとなり。「悉現前」というは、さまざまのめでたきことども、めのまえにあらわれた 紙面画像を印刷 前のページ p653 次のページ 初版p534へ このページの先頭に戻る