巻次
-
669頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
画像情報
画像情報
本文

いなかのひとびとの、文字のこころもしらず、あさましき愚痴きわまりなきゆえに、やすくこころえさせんとて、おなじことを、とりかえしとりかえしかきつけたり。こころあらんひとは、おかしくおもうべし、あざけりをなすべし。しかれども、ひとのそしりをかえりみず、ひとすじに、おろかなるひとびとを、こころえやすからんとてしるせるなり。


康元二歳丁巳二月十七日  愚禿親鸞 八十五歳 書之