巻次 - 745頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 臨終をも期し、来迎をもまたせたまうべし。 この御ふみぬしの御名は、随信房とおおせられそうらわば、めでとうそうろうべし。この御ふみのかきよう、めでたくそうろう。御同行のおおせられようは、こころえずそうろう。それをば、ちからおよばずそうろう。あなかしこ、あなかしこ。十一月二十六日 親鸞随信御房(一九) 御ふみたびたび────『親鸞聖人御消息集(広本)』(三)と(二)と(四)を一通とする。(二〇) 方々よりの御こころざし────『親鸞聖人御消息集(広本)』(一)と同じ。(二一) 安楽浄土にいりはつれば────『御消息集(善性本)』(二)の㋩と同じ。(二二) 『宝号経』にのたまわく、「弥陀の本願は、行にあらず、善にあらず、ただ仏名をたもつなり。」名号はこれ、善なり、行なり。行というは、善をするについていうことばなり。本願は、もとより仏の御約束とこころえぬるには、善にあらず、行にあらざるなり。かるがゆえに他力ともうすなり。本願の名号は能生する因なり。能生の因というは、すなわちこれ父なり。大悲の光明は、これ所生の縁なり。所生の縁というは、すなわちこれ母なり。康永元歳 壬午 七月十二日 終書写筆功遂校合労見訖。凡斯御消息者、念仏成仏之咽喉、愚痴愚迷之眼目也。可秘可秘而已。 執筆釈乗専 紙面画像を印刷 前のページ p745 次のページ 初版p608・609へ このページの先頭に戻る