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十一月十一日     (花押)

いまごぜんのははに

(六) このいまごぜんのははの、たのむかたもなく、しょりょうをもちて候わばこそ、ゆずりもし候わめ。せんしに候いなば、くにの人々、いとおしゅうせさせたまうべく候う。このふみをかくひたちの人々をたのみまいらせて候えば、申しおきて、あわれみあわせたまうべく候う。このふみをごらんあるべく候う。このそくしょうぼうも、すぐべきようもなきものにて候えば、申しおくべきようも候わず。みのかなわず、わびしゅう候うことは、ただこのこと、おなじことにて候う。ときにこのそくしょうぼうにも申しおかず候う。ひたちの人々ばかりぞ、このものどもをも御あわれみなられ候うべからん。いとおしゅう、人々あわれみおぼしめすべし。このふみにて、人々おなじ御こころに候うべく候う。あなかしこ、あなかしこ。

十一月十二日     ぜんしん(花押)

ひたち人々の御中へ

ひた□の人々の御□へ  (花押)