巻次
-
750頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
画像情報
画像情報
本文

なしきことなり。
 わがほうもんににずとて、ひたちの念仏者みなまどわさんとこのまるるときくこそ、こころうくそうらえ。しんらんがおしえにて、ひたちの念仏もうす人々をそんぜよと、慈信房におしえたると、かまくらまできこえんこと、あさましあさまし。

五月二十九日     在判

慈信房御返事

同六月二十七日到来
建長八年六月二十七日註之

嘉元三年七月二十七日書写了

(四) いやおんながこと、ふみかきてまいらせられ候うなり。いまだ、いどころもなくて、わびいて候うなり。あさましくあさましくもてあつかいて、いかにすべしともなくて候うなり。あなかしこ。

三月二十八日     (花押)

わ□ごぜんへ     しんらん

(五) ひたちの人々の御中へ、このふみをみせさせ給え。すこしもかわらず候う。このふみにすぐべからず候えば、このふみを、くにの人々、おなじこころに候わんずらん。あなかしこ、あなかしこ。