巻次 - 102頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 地上に覆えり。釈迦毘楞伽宝をもってその台とす。この蓮華台は、八万の金剛・甄叔迦宝・梵摩尼宝・妙真珠網をもって交飾とす。その台の上において、自然として四柱の宝幢あり。一一の宝幢、百千万億の須弥山のごとし。幢上の宝幔は夜摩天宮のごとし。五百億の微妙の宝珠ありて、もって映飾とす。一一の宝珠に八万四千の光あり。一一の光、八万四千の異種の金色を作す。一一の金色、その宝土に遍す。処処に変化しておのおの異相を作す。あるいは金剛台と為り、あるいは真珠網と作り、あるいは雑華雲と作る。十方面において、意に随いて変現して、仏事を施作す。これを「華座の想」とす、「第七の観」と名づく。」仏、阿難に告げたまわく、「かくのごときの妙華は、これ本、法蔵比丘の願力の所成なり。もしかの仏を念ぜんと欲わば、当に先ずこの華座の想を作すべし。この想を作さん時、雑観することを得ざれ。みな一一にこれを観ずべし。一一の葉、一一の珠、一一の光、一一の台、一一の幢、みな分明ならしめて、鏡の中において自ら面像を見るがごとくにせよ。この想成ずれば、五万劫の生死の罪を滅除す。 漢文 遍覆地上。釈迦毘楞伽宝 以為其台。此蓮華台、八万金剛 甄叔迦宝 梵摩尼宝 妙真珠網、以為交飾。於其台上、自然而有 四柱宝幢。一一宝幢、如百千万億須弥山。幢上宝幔、如夜摩天宮。有五百億 微妙宝珠、以為映飾。一一宝珠、有八万四千光。一一光、作八万四千 異種金色。一一金色、遍其宝土。処処変化、各作異相。或為金剛台、或作真珠網、或作雑華雲。於十方面、随意変現、施作仏事。是為華座想、名第七観。仏告阿難。如此妙華、是本法蔵比丘 願力所成。若欲念彼仏者、当先作此華座想。作此想時、不得雑観。皆応一一観之。一一葉、一一珠、一一光、一一台、一一幢、皆令分明 如於鏡 紙面画像を印刷 前のページ p102 次のページ 第二版p110~112へ このページの先頭に戻る