巻次 行 167頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 諸仏無量劫に、 その功徳を讃揚せんに、なお尽くすことあたわじ。 清浄人を帰命したてまつる。我いままたかくのごとし。 無量の徳を称讃す。この福の因縁をもって、 願わくは仏、常に我を念じたまえ、と。抄出『浄土論』に曰わく、我修多羅 真実功徳相に依って、願偈総持を説きて、 仏教と相応せり、と。仏の本願力を観ずるに 遇うて空しく過ぐる者なし。よく速やかに 功徳の大宝海を満足せしむ、と。 また曰わく、菩薩は四種の門に入りて自利の行成就したまえりと、知るべし、と。菩薩は第五門に出でて回向利益他の行成就したまえりと、知るべし。菩薩はかくのごとく五門の行を修して、自利利他して、速やかに阿耨多羅三藐三菩提を成就することを得たまえるがゆえに、と。抄出 『論の註』に曰わく、謹んで龍樹菩薩の『十住毘婆沙』を案ずるに、云わく、菩薩、阿毘跋致を求むるに、二種の道あり。一つには難行道、二つには易行道なり。難行道は、いわく五濁の世、無仏の時において、阿毘跋致を求むるを難とす。この難にいまし多くの途あり。粗五三を言うて、もって義の意を示さん。一つには、外道の相 修醤の反 善は菩薩の法を乱る。二つには、声聞は自利にして大慈悲を障う。三つには、無顧の悪人、 紙面画像を印刷 前のページ p167 次のページ 第二版p180・181へ このページの先頭に戻る