巻次 巻上 29頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 とかせん」と。仏の言わく、「成仏より已来、おおよそ十劫を歴たまえり。 その仏国土には、自然の七宝、金・銀・瑠璃・珊瑚・琥珀・硨磲・碼碯、合成して地とせり。恢廓曠蕩として限極すべからず。ことごとく相雑廁して転た相入間せり。光赫焜耀にして、微妙奇麗なり。清浄に荘厳して、十方一切の世界に超踰せり。衆宝の中の精なり。その宝、猶し第六天の宝のごとし。またその国土には、須弥山および金剛鉄囲・一切の諸山なし。また大海・小海・谿渠・井谷なし。仏神力のゆえに、見んと欲えばすなわち現ず。また地獄・餓鬼・畜生、諸難の趣なし。また四時、春秋冬夏なし。寒からず熱からず。常に和かにして調適なり。」その時に阿難、仏に白して言さく、「世尊、もしかの国土に須弥山なくは、その四天王および忉利天、何に依りてか住せん」と。仏、阿難に語りたまわく、「第三の焰天、乃至、色究竟天、みな何に依りてか住せん」と。阿難、仏に白さく、「行業果報不可思議なればなり」と。仏、阿難に語りたまわく、「行業果報不可思議ならば、諸仏 漢文 七宝、金銀瑠璃 珊瑚琥珀 硨磲碼碯、合成為地。恢廓曠蕩、不可限極。悉相雑廁、転相入間。光赫焜耀、微妙奇麗。清浄荘厳、超踰十方 一切世界。衆宝中精。其宝猶如 第六天宝。又其国土、無須弥山 及金剛鉄囲 一切諸山。亦無大海小海 谿渠井谷。仏神力故、欲見則現。亦無地獄 餓鬼畜生、諸難之趣。亦無四時 春秋冬夏。不寒不熱。常和調適。爾時阿難、白仏言世尊、若彼国土 無須弥山、其四天王 及忉利天、依何而住。仏語阿難。第三焰天 乃至色究竟天、皆依何住。阿難白仏。行業果報、不可思議。仏語阿難。行業果報 不可思議、諸仏世界、亦不可思議。其諸衆生、功徳善力、住行業 紙面画像を印刷 前のページ p29 次のページ 第二版p30・31へ このページの先頭に戻る