巻次 巻上 30頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 幢旛・荘厳の具、是くの如き等の事、諸の天人に超えて、一切の法に於いて自在を得たりき。」 阿難、仏に白さく、「法蔵菩薩、已に成仏して滅度を取りたまえりとやせん。未だ成仏したまわずとやせん。今現に在すとやせん」と。 仏、阿難に告げたまわく、「法蔵菩薩、今已に成仏して、現に西方に在す。此を去ること、十万億の刹なり。其の仏の世界を名づけて安楽と曰う。」 阿難、又問いたてまつる。「其の仏、成道したまいてより已来、幾ばくの時を逕たまえりとかせん」と。 仏の言わく、「成仏より已来、凡そ十劫を歴たまえり。 其の仏国土には、自然の七宝、金・銀・瑠璃・珊瑚・琥珀・硨磲・碼碯、合成して地とせり。恢廓曠蕩として限極すべからず。悉く相雑廁して、転た相入間せり。光赫焜耀にして、微妙奇麗なり。清浄に荘厳して、十方一切の世界に超踰せり。衆宝の中の精なり。其の宝、猶し第六 漢文 常出◦無尽之宝。衣服飲食。珍妙華香。繒蓋幢旛。荘厳之具。如是等事。超諸天人。於一切法。而得自在。阿難白仏。法蔵菩薩。為已成仏◦而取滅度。為未成仏。為今現在。仏告阿難。法蔵菩薩。今已成仏。現在西方。去此十万億刹。其仏世界。名曰安楽。阿難又問。其仏成道已来。為逕幾時。仏言成仏已来。凡歴十劫。其仏国土。自然七宝。金銀瑠璃。珊瑚琥珀。硨磲碼碯。合成為地。恢廓曠蕩。不可限極。悉相雑廁。転相入間。光赫焜耀。微妙奇麗。清浄荘厳。超踰十方◦一切世界。衆宝中精。其宝猶如◦第六天宝。又其国土。無須弥山◦及金剛鉄囲◦一切諸山。亦無 紙面画像を印刷 前のページ p30 次のページ 初版p28・29へ このページの先頭に戻る