巻次
化末
373頁
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断常見を離れて因縁の法を信ず。九つには、常に正信・正行・正発心の人と共に、相会まり遇わん。十には、善道に生まるることを得しむ。この邪見を遠離する善根をもって、阿耨多羅三藐三菩提に回向せん。この人、速やかに六波羅蜜を満ぜん、善浄仏土にして正覚を成らん。菩提を得已りて、かの仏土にして、功徳・智慧・一切善根、衆生を荘厳せん。その国に来生して天神を信ぜず、悪道の畏を離れて、彼にして命終して、還りて善道に生ぜん、と。略抄
 『月蔵経』巻第六「諸悪鬼神得敬信品」の第八の下に言わく、

仏の出世、はなはだ難し。  法僧もまた難し。
衆生の浄信難し。  諸難を離るること、また難し。
衆生を哀愍すること難し。  知足、第一に難し。
正法を聞くことを得ること難し。  よく修すること、第一に難し。
難を知ることを得て、平等なれば、  世において常に楽を受く。
この十平等処は、  智者常に速やかに知らん、と。乃至

 その時に世尊、かのもろもろの悪鬼神衆の中にして法を説きたまう時に、かのもろもろの悪鬼神衆の中にして、かの悪鬼神は、昔仏法において決定の信を作せりしかども、彼、後の時において、悪知識に近づきて心に他の過を見る。この因縁をもって、悪鬼神に生まる、と。略出
 『大方等大集経』巻第六「月蔵分」の中に「諸天王護持品」第九に言わく、その時に世尊、世間を示すがゆ