巻次
化末
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に聖道を求めん。八には断常見を離れて因縁の法を信ず。九には常に正信・正行・正発心の人と共に相会まり遇わん。十には善道に生ずることを得しむ。是の邪見を遠離する善根を以て、阿耨多羅三藐三菩提に回向せん。是の人、速やかに六波羅蜜を満ぜん。善浄仏土にして正覚を成らん。菩提を得已りて、彼の仏土にして、功徳・智慧・一切善根、衆生を荘厳せん。其の国に来生して、天神を信ぜず、悪道の畏を離れて、彼にして命終して還りて善道に生ぜん」と。略抄
 『月蔵経』巻第六「諸悪鬼神得敬信品の第八の下」に言わく、
 「仏の出世、甚だ難し。法・僧も亦復難し。

衆生の浄信、難し。諸難を離るること亦難し。
衆生を哀愍すること難し。知足、第一に難し。
正法を聞くことを得ること難し。能く修すること第一に難し。
難を知ることを得て平等なれば、世に於いて常に楽を受く。
此の十平等処は、智者、常に速やかに知らんと。乃至

 爾の時に世尊、彼の諸の悪鬼神衆の中にして法を説きたまう時に、彼の諸の悪鬼神衆中にして、「彼の悪鬼神は、昔、仏法に於いて決定の信を作せりしかども、彼、後の時に於いて悪知識に近づきて、心に他の過を見る。是の因縁を以て悪鬼神に生まる」と。」略出
 『大方等大集経』巻第六「月蔵分」中に「諸天王護持品第九」に言わく、「爾の時に世尊、世間