巻次 化末 440頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 かく、乃至三世の諸仏大慈悲、我が礼を受けたまえ。一切の殃を懺ぜしむ。法・僧二宝も亦復然なり。至心帰依したてまつるに異有ること無し。願わくは我、今日、世の導師を供養し恭敬し尊重したてまつる所なり。諸悪、永く尽くして復た生ぜじ。寿を尽くすまで如来の法に帰依せんと。 時に魔波旬、是の偈を説き已りて仏に白して言さく、「世尊如来、我及び諸の衆生に於いて、平等無二の心にして常に歓喜し慈悲含忍せん」と。 仏の言わく、「是くの如し。」 時に魔波旬、大歓喜を生じて清浄心を発し、重ねて仏前にして接足頂礼し、右に遶ること三帀して恭敬合掌して、却きて一面に住して世尊を瞻仰したてまつるに、心に厭足無し」と。已上抄出 『大方等大集月蔵経』巻第五「諸悪鬼神得敬信品第八の上」に言わく、「諸の仁者、彼の邪見を遠離する因縁に於いて、十種の功徳を獲ん。何等をか十とする。一には心性柔〔煗〕善にして伴侶賢良ならん。二には業報乃至奪命有ることを信じて諸の悪を起こさず。三には三宝を帰敬して天神を信ぜず。四には正見を得て歳次日月の吉凶を択ばず。五には常に人天に生まれて諸の悪道を離る。六には賢善の心明らかなることを得、人、讃誉せしむ。七には世俗を棄てて常 紙面画像を印刷 前のページ p440 次のページ 初版p372へ このページの先頭に戻る