巻次
化末
442頁
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を示すが故に、娑婆世界の主大梵天王に問うて言わまく、「此の四天下に、是れ誰か能く護持養育を作す」と。
 時に娑婆世界主大梵天王、是くの如きの言を作さく、「大徳婆伽婆。兜率陀天王、無量百千の兜率陀天子と共に北鬱単越を護持し養育せしむ。他化自在天王、無量百千の他化自在天子と共に東弗婆提を護持し養育せしむ。化楽天王、無量百千の化楽天子と共に南閻浮提を護持し養育せしむ。須夜摩天王、無量百千の須夜摩天子と共に西瞿陀尼を護持し養育せしむ。
 大徳婆伽婆。毘沙門天王、無量百千の諸夜叉衆と共に北鬱単越を護持し養育せしむ。提頭頼吒天王、無量百千の乾闥婆衆と共に東弗婆提を護持し養育せしむ。毘楼勒天王、無量百千の鳩槃荼衆と共に南閻浮提を護持し養育せしむ。毘楼博叉天王、無量百千の龍衆と共に西瞿陀尼を護持し養育せしむ。
 大徳婆伽婆。天仙七宿・三曜・三天童女、北鬱単越を護持し養育せしむ。彼の天仙七宿は虚・危・室・壁・奎・婁・胃なり。三曜は鎮星・歳星・熒惑星なり。三天童女は鳩槃・弥那・迷沙なり。大徳婆伽婆。彼の天仙七宿の中に、虚・危・室の三宿は是れ鎮星の土境なり。鳩槃は是れ辰なり。壁・奎の二宿は是れ歳星の土境なり。弥那は是れ辰なり。婁・胃の二宿は是れ熒惑の土境なり。迷沙は是れ辰なり。大徳婆伽婆。是くの如き天仙七宿・三曜・三天童女、北鬱単越を護持し養育せしむ。