巻次 - 411頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 その雲霧の下曜して闇なきがごとし、信知するに日月の光益に超えたり。必ず無上浄信の暁に至れば、三有生死の雲晴る、清浄無碍の光耀朗らかにして、一如法界の真身顕る。信を発して称名すれば光摂護したまう、また現生無量の徳を獲。無辺難思の光不断にして、さらに時処諸縁を隔つることなし。諸仏の護念真に疑いなし、十方同じく称讃し悦可す。惑染・逆悪斉しくみな生まれ、謗法・闡提回すればみな往く。当来の世、経道滅せんに、特にこの経を留めて住すること百歳せん。いかんぞこの大願を疑惑せん、ただ釈迦如実の言を信ぜよ。印度西天の論家、中夏日域の高僧、大聖世雄の正意を開き、如来の本誓機に応ぜることを明かす。釈迦如来楞伽山にして、衆のために告命したまわく「南天竺に龍樹菩薩、世に興出して、ことごとくよく有無の見を摧破せん、大乗無上の法を宣説し、歓喜地を証して安楽に生ぜん。」『十住毘婆沙論』を造りて、難行の嶮路、特に悲憐せん、 漢文 其雲霧下曜無闇、信知超日月光益。必至無上浄信暁、三有生死之雲晴、清浄無碍光耀朗、一如法界真身顕。発信称名光摂護、亦獲現生無量徳。無辺難思光不断、更無隔時処諸縁。諸仏護念真莫疑、十方同称讃悦可。惑染逆悪斉皆生、謗法闡提回皆往。当来之世経道滅、特留此経住百歳。如何疑惑斯大願、唯信釈迦如実言。印度西天之論家、中夏日域之高僧、開大聖世雄正意、如来本誓明応機。釈迦如来楞伽山、為衆告命南天竺龍樹菩薩興出世、悉能摧破有無見、宣説大乗無上法、証歓喜地生安楽。造十住毘婆沙論、難行嶮路特悲憐、 紙面画像を印刷 前のページ p411 次のページ 第二版p487~489へ このページの先頭に戻る