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しむるは、実のごとく
毘婆舎那を修行せしめんと欲すがゆえなり。かの所に到ることを得れば、すなわち
種種無量の法味の楽を受用す。すなわちこれを第四門に入ると名づく、
またこれを名づけて屋門に入るとす。菩薩の修行成就というは、
四種は入の功徳を成就したまう、自利の行成就したまうと、知るべし。
第五に出の功徳を成就したまう。菩薩の出第五門というは、
いかんが回向したまう、心に作願したまいき。苦悩の一切衆を捨てたまわざれば、
回向を首として、大悲心を成就することを得たまえるがゆえに、功徳を施したまう。
かの土に生じ已りて速疾に、奢摩他毘婆舎那
巧方便力成就を得已りて、生死園煩悩林に入りて、
応化身を示し神通に遊びて、教化地に至りて群生を利したまう。

漢文

如実
修行毘婆舎那故得到彼所則受用
種種無量法味楽 即是名入第四門
亦是名為入屋門 菩薩修行成就者
四種成就入功徳自利行成就応知
第五成就出功徳菩薩出第五門者
云何回向心作願不捨苦悩一切衆
回向為首得成就大悲心故施功徳
生彼土已速疾得奢摩他毘婆舎那
巧方便力成就已 入生死園煩悩林
示応化身遊神通 至教化地利群生