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浄土
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三七 南無不可思議光」已上略抄也
『十住毘婆娑論』(易行品)曰
「自在人 我礼 清浄人 帰命
無量徳 称讃」  已上

讃阿弥陀仏偈和讃

愚禿親鸞作

南無阿弥陀仏
1弥陀成仏のこのかたは

いまに十劫をへたまえり
法身の光輪きわもなく
世の盲冥をてらすなり

2智慧の光明はかりなし

有量の諸相ことごとく
光暁かぶらぬものはなし
真実明に帰命せよ

3解脱の光輪きわもなし

光触かぶるものはみな
有無をはなるとのべたまう
平等覚に帰命せよ

4光雲無碍如虚空

一切の有碍にさわりなし
光沢かぶらぬものぞなき
難思議を帰命せよ

5清浄光明ならびなし

遇斯光のゆえなれば
一切の業繫ものぞこりぬ
畢竟依を帰命せよ

6仏光照曜最第一

光炎王仏となづけたり
三塗の黒闇ひらくなり
大応供を帰命せよ

7道光明朗超絶せり

清浄光仏ともうすなり
ひとたび光照かぶるもの
業垢をのぞき解脱をう

8慈光はるかにかぶらしめ

ひかりのいたるところには
法喜をうとぞのべたまう
大安慰を帰命せよ

9無明の闇を破するゆえ

智慧光仏となづけたり
一切諸仏三乗衆
ともに嘆誉したまえり

10光明てらしてたえざれば

不断光仏となづけたり
聞光力のゆえなれば
心不断にて往生す