巻次 正像末 503頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 すなわち定聚にいりぬれば補処の弥勒におなじくて無上覚をさとるなり28像法のときの智人も自力の諸教をさしおきて時機相応の法なれば念仏門にぞいりたまう29弥陀の尊号となえつつ信楽まことにうるひとは憶念の心つねにして仏恩報ずるおもいあり30五濁悪世の有情の選択本願信ずれば不可称不可説不可思議の功徳は行者の身にみてり31無碍光仏のみことには未来の有情利せんとて大勢至菩薩に智慧の念仏さずけしむ32濁世の有情をあわれみて勢至念仏すすめしむ信心のひとを摂取して浄土に帰入せしめけり33釈迦弥陀の慈悲よりぞ願作仏心はえしめたる信心の智慧にいりてこそ仏恩報ずる身とはなれ34智慧の念仏うることは法蔵願力のなせるなり信心の智慧なかりせばいかでか涅槃をさとらまし35無明長夜の燈炬なり智眼くらしとかなしむな生死大海の船筏なり罪障おもしとなげかざれ36願力無窮にましませば罪業深重もおもからず仏智無辺にましませば散乱放逸もすてられず37如来の作願をたずぬれば苦悩の有情をすてずして回向を首としたまいて大悲心をば成就せり38真実信心の称名は弥陀回向の法なれば不回向となづけてぞ自力の称念きらわるる39弥陀智願の広海に 紙面画像を印刷 前のページ p503 次のページ 第二版p613・614へ このページの先頭に戻る