巻次 本 | 末 706頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 浄土真要鈔 本本願寺住持存如(花押)大谷本願寺上人之御流之聖教也浄土真要鈔 末 問うていわく、念仏の行者一念の信心さだまるとき、あるいは「正定聚に住す」といい、あるいは「不退転をう」ということ、はなはだおもいがたし。そのゆえは、正定聚というはかならず無上の仏果にいたるべきくらいにさだまるなり。不退転というは、ながく生死にかえらざる義をあらわすことばなり。そのことばことなりといえども、そのこころおなじかるべし。これみな浄土にうまれてうるくらいなり。しかれば、「即得往生 住不退転」といえるも、浄土にしてうべき益なりとみえたり。いかでか穢土にしてたやすくこのくらいに住すというべきや。 こたえていわく、土につき機につきて退・不退を論ぜんときは、まことに、穢土の凡夫、不退にかなうとい 紙面画像を印刷 前のページ p706 次のページ 第二版p859・860へ このページの先頭に戻る