巻次 巻下 71頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 を恣に意を快くす。身を極めて楽しみを作す。あるいは親属にして尊卑を避らず。家室・中外、患えてこれを苦しむ。また王法の禁令をも畏れず。かくのごときの悪、人鬼に著さる。日月も照見し神明記識す。かるがゆえに自然の三塗無量の苦悩あり。その中に展転して世世累劫に出ずる期あることなし。解脱を得難し。痛み言うべからず。これを三つの大悪、三つの痛、三つの焼とす。勤苦かくのごとし。たとえば大火の、人の身を焚焼するがごとし。人、能く中にして心を一つにし意を制し、身を端しくし行を正しくして、独りもろもろの善を作りて衆悪を為らざれば、身独り度脱して、その福徳、度世・上天・泥洹の道を獲。これを三つの大善とするなり。」 仏の言わく、「その四つの悪というは、世間の人民、善を修せんと念わず。転た相教令して共に衆悪を為す。両舌・悪口・妄言・綺語・讒賊・闘乱す。善人を憎嫉し賢明を敗壊す。傍にして快喜して二親に孝せず。師長を軽慢し朋友に信なくして誠実を得難し。尊貴自大にして己道ありと謂えり。横に威勢を行じて人 漢文 恐熱迫愶、帰給妻子。恣心快意。極身作楽。或於親属、不避尊卑。家室中外、患而苦之。亦復不畏 王法禁令。如是之悪、著於人鬼。日月照見、神明記識。故有自然 三塗無量苦悩。展転其中、世世累劫 無有出期。難得解脱。痛不可言。是為三大悪、三痛三焼。勤苦如是。譬如大火 焚焼人身。人能於中、一心制意、端身正行、独作諸善、不為衆悪者、身独度脱、獲其福徳、度世上天 泥洹之道。是為三大善也。仏言其四悪者、世間人民、不念修善。転相教令、共為衆悪。両舌悪口 妄言綺語、讒賊闘乱。憎嫉善人、敗壊賢明。於傍快喜、不孝二親。軽慢師長、朋友無信、難得誠実。尊貴自大、謂己 紙面画像を印刷 前のページ p71 次のページ 第二版p76・77へ このページの先頭に戻る