巻次 巻下 72頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 を侵易す。自ら知ること能わず。悪を為りて恥ずることなし。自ら強健なるをもって人の敬難を欲えり。天・地・神明・日・月に畏れず。肯て善を作らず。降化すべきこと難し。自らもって偃〓【ken_a】して常に爾るべしと謂えり。憂懼するところなし。常に憍慢を懐けり。かくのごときの衆悪、天神記識す。その前世に頗る福徳を作ししに頼りて、小善扶接し営護してこれを助く。今世に悪を為りて福徳尽滅しぬれば、もろもろの善鬼神おのおの共にこれを離る。身独り空しく立ちてまた依るところなし。寿命終わり尽きて諸悪の帰するところなり。自然に迫促して共にこれに趣き頓るべし。またその名籍を記して神明にあり。殃咎牽引して当に往り趣向すべし。罪報自然にして捨離する従なし。但し前の行に得りて火鑊に入る。身心摧砕して精神痛苦す。この時に当たりて悔ゆともまた何ぞ及ばん。天道自然にして蹉跌を得ず。かるがゆえに自然の三塗無量の苦悩あり。その中に展転して世世累劫に出ずる期あることなし。解脱を得難し。痛み言うべからず。これを四つの大悪、四つの痛、四つの焼とす。勤苦かくのごとし。たとえば 漢文 有道。横行威勢、侵易於人。不能自知。為悪無恥。自以強健、欲人敬難。不畏天地 神明日月。不肯作善。難可降化。自用偃〓【ken_a】、謂可常爾。無所憂懼。常懐憍慢。如是衆悪、天神記識。頼其前世 頗作福徳、小善扶接、営護助之。今世為悪、福徳尽滅、諸善鬼神、各共離之。身独空立、無所復依。寿命終尽、諸悪所帰。自然迫促、共趣頓之。又其名籍、記在神明。殃咎牽引、当往趣向。罪報自然、無従捨離。但得前行、入於火鑊。身心摧砕、精神痛苦。当斯之時、悔復何及。天道自然、不得蹉跌。故有自然 三塗無量苦悩。展転其中、世世累劫 無有出期。難得解脱。痛不可言。是為四大悪、四痛四焼。勤苦如是。譬 紙面画像を印刷 前のページ p72 次のページ 第二版p77・78へ このページの先頭に戻る