巻次 巻下 77頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 仏の言わく、「其の四つの悪というは、世間の人民、善を修せんと念わず。転た相教令して共に衆悪を為す。両舌・悪口・妄言・綺語・讒賊・闘乱す。善人を憎嫉し賢明を敗壊す。傍らにして快喜して二親に孝せず。師長を軽慢し朋友に信無くして誠実を得難し。尊貴自大にして、己、道有りと謂えり。横に威勢を行じて人を侵易す。自ら知ること能わず。悪を為りて恥ずること無し。自ら強健なるを以て人の敬難を欲えり。天地・神明・日月に畏れず。肯えて善を作らず。降化すべきこと難し。自ら用て偃〓【ken_a】して、常に爾るべしと謂えり。憂懼する所無し。常に憍慢を懐けり。是くの如きの衆悪、天神記識す。其の前世に頗る福徳を作ししに頼りて、小善扶接し営護して之を助く。今世に悪を為りて福徳尽滅しぬれば、諸の善鬼神、各おの共に之を離る。身独り空しく立ちて復た依る所無し。寿命終り尽きて諸悪の帰する所なり。自然に迫促して共に之に趣き頓るべし。又其の名籍を記して神明に在り。殃咎牽引して 漢文 仏言其四悪者。世間人民。不念修善。転相教令。共為衆悪。両舌悪口。妄言綺語。讒賊闘乱。憎嫉善人。敗壊賢明。於傍快喜。不孝二親。軽慢師長。朋友無信。難得誠実。尊貴自大。謂己有道。横行威勢。侵易於人。不能自知。為悪無恥。自以強健。欲人敬難。不畏天地◦神明日月。不肯作善。難可降化。自用偃〓【ken_a】。謂可常爾。無所憂懼。常懐憍慢。如是衆悪。天神記識。頼其前世◦頗作福徳。小善扶接。営護助之。今世為悪。福徳尽滅。諸善鬼神。各共離之。身独空立。無所復依。寿命終尽。諸悪所帰。自然迫促。共趣頓之。又其名籍。記在神明。殃咎牽引。当往趣向。罪報自 紙面画像を印刷 前のページ p77 次のページ 初版p71・72へ このページの先頭に戻る