巻次 巻下 78頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 当に往り趣向すべし。罪報自然にして捨離する従無し。但し前の行に得りて火鑊に入る。身心摧砕して精神痛苦す。斯の時に当たりて悔ゆとも復た何ぞ及ばん。天道自然にして蹉跌を得ず。故に自然の三塗無量の苦悩有り。其の中に展転して世世累劫に出ずる期有ること無し。解脱を得難し。痛言うべからず。是れを四つの大悪、四つの痛、四つの焼とす。勤苦是くの如し。譬えば大火の、人の身を焚焼するが如し。人、能く中にして心を一つにし意を制し、身を端しくし行を正しくして、独り諸の善を作りて衆悪を為らざれば、身独り度脱して、其の福徳・度世・上天・泥洹の道を獲。是れを四つの大善とするなり。」 仏の言わく、「其の五つの悪というは、世間の人民、徙倚懈惰にして肯えて善を作らず。身を治め業を修して、家室・眷属、飢寒困苦す。父母教誨して、目を瞋らし譍を怒らして言令和らかならずして、違戻反逆す。譬えば怨家の如き、子無きには如かず。取与、節無くして衆て共に患え厭う。恩 漢文 然。無従捨離。但得前行。入於火鑊。身心摧砕。精神痛苦。当斯之時。悔復何及。天道自然。不得蹉跌。故有自然◦三塗無量苦悩。展転其中。世世累劫。無有出期。難得解脱。痛不可言。是為四大悪◦四痛四焼。勤苦如是。譬如大火◦焚焼人身。人能於中。一心制意。端身正行。独作諸善。不為衆悪者。身独度脱。獲其福徳◦度世上天◦泥洹之道。是為四大善也。仏言其五悪者。世間人民。徙倚懈惰。不肯作善。治身修業。家室眷属。飢寒困苦。父母教誨。瞋目怒譍。言令不和。違戻反逆。譬如怨家。不如無子。取与無節。衆共患厭。負恩違義。無有 紙面画像を印刷 前のページ p78 次のページ 初版p72・73へ このページの先頭に戻る