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に大王、幽閉にありといえども、心眼障なくして、はるかに世尊を見たてまつりて、頭面に礼を作す。自然に増進して阿那含と成りにき。
 その時に世尊、韋提希に告げたまわく、「汝いま知れりやいなや、阿弥陀仏、此を去りたまうこと遠からず。汝当に繫念して、あきらかにかの国の浄業成じたまえる者を観ずべし。我いま汝がために、広くもろもろの譬を説かん。また、未来世の一切の凡夫の浄業を修せんと欲わん者をして、西方極楽国土に生ずることを得しめん。かの国に生まれんと欲わん者は、当に三福を修すべし。一つには父母に孝養し、師長に奉事し、慈心ありて殺せず、十善業を修す。二つには三帰を受持し、衆戒を具足し、威儀を犯せず。三つには菩提心を発し、深く因果を信じ、大乗を読誦し、行者を勧進す。かくのごときの三事を名づけて浄業とす。」仏、韋提希に告げたまわく、「汝いま知れりやいなや。この三種の業は、過去・未来・現在、三世の諸仏の浄業の正因なり。」
 仏、阿難および韋提希に告げたまわく、「諦かに聴き、諦かに

漢文

王、雖在幽閉、心眼無障、遥見世尊、頭面作礼。自然増進、成阿那含。
爾時世尊、告韋提希。汝今知不、阿弥陀仏、去此不遠。汝当繫念、諦観彼国 浄業成者。我今為汝、広説衆譬。亦令未来世 一切凡夫 欲修浄業者、得生西方 極楽国土。欲生彼国者、当修三福。一者孝養父母、奉事師長、慈心不殺、修十善業。二者受持三帰、具足衆戒、不犯威儀。三者発菩提心、深信因果、読誦大乗、勧進行者。如此三事、名為浄業。仏告韋提希。汝今知不。此三種業、過去未来現在 三世諸仏、浄業正因。
仏告阿難 及韋提希。諦聴諦聴、善