巻次 - 102頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 の所に生まれんと楽う。唯願わくは、世尊、我に思惟を教えたまえ、我に正受を教えたまえ。」 爾の時に世尊、即便ち微笑したまうに、五色の光有りて仏の口より出ず。一一の光、頻婆娑羅の頂を照らしたまう。爾の時に大王、幽閉に在りと雖も、心眼障無くして、遙かに世尊を見たてまつりて、頭面に礼を作す。自然に増進して阿那含と成りにき。 爾の時に世尊、韋提希に告げたまわく、「汝今知れりや不や。阿弥陀仏、此を去りたまうこと遠からず。汝当に繫念して、諦らかに彼の国の浄業成じたまえる者を観ずべし。我今汝が為に、広く衆の譬を説かん。亦、未来世の一切の凡夫の、浄業を修せんと欲わん者をして、西方極楽国土に生ずることを得しめん。彼の国に生まれんと欲わん者は、当に三福を修すべし。一つには父母に孝養し、師長に奉事し、慈心ありて殺せず、十善業を修す。二つには三帰を受持し、衆戒を具足し、威儀を犯せず。三つには菩提心を発し、 漢文 極楽世界◦阿弥陀仏所。唯願世尊。教我思惟。教我正受。爾時世尊。即便微笑。有五色光。従仏口出。一一光照◦頻婆娑羅頂。爾時大王。雖在幽閉。心眼無障。遙見世尊。頭面作礼。自然増進。成阿那含。爾時世尊。告韋提希。汝今知不。阿弥陀仏。去此不遠。汝当繫念◦諦観彼国◦浄業成者。我今為汝。広説衆譬。亦令未来世◦一切凡夫◦欲修浄業者◦得生西方◦極楽国土。欲生彼国者。当修三福。一者孝養父母。奉事師長。慈心不殺。修十善業。二者受持三帰。具足衆戒。不犯威儀。三者発菩提心。深信因果。読誦大乗。勧進 紙面画像を印刷 前のページ p102 次のページ 初版p93・94へ このページの先頭に戻る