巻次 - 101頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 唯願わくは、世尊、我が為に広く憂悩無き処を説きたまえ。我当に往生すべし。閻浮提・濁悪世をば楽わず。此の濁悪処は地獄・餓鬼・畜生盈満して、不善の聚多し。願わくは、我、未来に悪声を聞かじ、悪人を見じ。今世尊に向かいて、五体を地に投げて、求哀し懺悔す。唯願わくは、仏日、我に清浄の業処を観ぜしむることを教えたまえ」と。爾の時に世尊、眉間の光を放ちたまう。其の光金色なり。遍く十方無量の世界を照らして、還りて仏の頂に住して、化して金台と為りぬ。須弥山の如し。十方諸仏の浄妙の国土、皆中に於いて現ず。或いは国土有り、七宝合成せり。復た国土有り、純ら是れ蓮華なり。復た国土有り、自在天宮の如し。復た国土有り、玻瓈鏡の如し。十方の国土、皆中に於いて現ず。是くの如き等の無量の諸仏の国土有り。厳顕にして観つべし。韋提希をして見せしめたまう。 時に韋提希、仏に白して言さく、「世尊。是の諸の仏土、復た清浄にして皆光明有りと雖も、我今、極楽世界の阿弥陀仏 漢文 唯願世尊。為我広説◦無憂悩処。我当往生。不楽閻浮提◦濁悪世也。此濁悪処。地獄餓鬼畜生◦盈満多不善聚。願我未来。不聞悪声。不見悪人。今向世尊。五体投地。求哀懺悔。唯願仏日。教我観於清浄業処。爾時世尊。放眉間光。其光金色。遍照十方◦無量世界。還住仏頂。化為金台。如須弥山。十方諸仏。浄妙国土。皆於中現。或有国土。七宝合成。復有国土。純是蓮華。復有国土。如自在天宮。復有国土。如玻瓈鏡。十方国土。皆於中現。有如是等◦無量諸仏国土。厳顕可観。令韋提希見。時韋提希。白仏言世尊。是諸仏土。雖復清浄◦皆有光明。我今楽生◦ 紙面画像を印刷 前のページ p101 次のページ 初版p92・93へ このページの先頭に戻る