巻次 - 119頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 の浄妙の国土、広長の相、皆中に於いて現ず。頂上の肉髻、鉢頭摩華の如し。肉髻の上に於いて一つの宝缾有り。諸の光明を盛れて、普く仏事を現ず。余の諸の身相、観世音の如し。等しくして異有ること無し。此の菩薩行ずる時、十方世界、一切震動す。地動の処に当たりて五百億の宝華有り。一一の宝華、荘厳高く顕れて極楽世界の如し。此の菩薩坐する時、七宝の国土、一時に動揺す。下方の金光仏刹より乃至上方の光明王仏の刹まで、其の中間に於いて無量塵数なり。分身の無量寿仏、分身の観世音・大勢至、皆悉く極楽国土に雲集す。空中に側塞して、蓮華座に坐す。妙法を演説して、苦の衆生を度す。此の観を作すをば、名づけて正観とす。若し他観するをば、名づけて邪観とす。大勢至菩薩を見る、是れを「大勢至の色身想を観ず」とす。「第十一の観」と名づく。此の菩薩を観ずれば、無数劫阿僧祇の生死の罪を除く。是の観を作せば胞胎に処せず。常に諸仏の浄妙の国土に遊ぶ。此の観成じ已るを、名づけ 漢文 有五百宝台。一一台中。十方諸仏。浄妙国土。広長之相。皆於中現。頂上肉髻。如鉢頭摩華。於肉髻上。有一宝缾。盛諸光明。普現仏事。余諸身相。如観世音。等無有異。此菩薩行時。十方世界。一切震動。当地動処。有五百億宝華。一一宝華。荘厳高顕。如極楽世界。此菩薩坐時。七宝国土。一時動揺。従下方金光仏刹。乃至上方◦光明王仏刹。於其中間。無量塵数。分身無量寿仏。分身観世音◦大勢至。皆悉雲集◦極楽国土。側塞空中。坐蓮華座。演説妙法。度苦衆生。作此観者。名為正観。若他観者。名為邪観。見大勢至菩薩。是為観大勢至色身想。名第十一観。 紙面画像を印刷 前のページ p119 次のページ 初版p109・110へ このページの先頭に戻る