巻次
-
146頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
漢文
画像情報
画像情報
本文

宝華千万種にして、池・流・泉に弥覆せり。
微風、華葉を動かすに、交錯して光乱転す。
宮殿・諸の楼閣にして、十方を観ること無碍なり。
雑樹に異の光色あり。宝蘭遍く囲繞せり。
無量の宝交絡して、羅網、虚空に遍ぜん。
種種の鈴、響を発して、妙法の音を宣べ吐かん。
花衣の荘厳を雨り、無量の香普く薫ぜん。
仏恵明浄なること、日のごとくして、世の痴闇冥を除く。
梵声の悟深遠にして微妙なり、十方に聞こゆ。
正覚の阿弥陀法王、善く住持したまえり。
如来浄華の衆は、正覚の花より化生す。
仏法の味を愛楽し、禅三昧を食とす。
永く身心の悩を離れて、楽を受くること、常に間無し。
大乗善根の界、等しくして譏嫌の名無し。
女人及び根欠・二乗の種、生ぜず。
衆生の願楽する所、一切能く満足す。

漢文

宝華千万種 弥覆池流泉
微風動華葉 交錯光乱転
宮殿諸楼閣 観十方無碍
雑樹異光色 宝蘭遍囲繞
無量宝交絡 羅網遍虚空
種種鈴発響 宣吐妙法音
雨花衣荘厳 無量香普薫
仏恵明浄日 除世痴闇冥
梵声悟深遠 微妙聞十方
正覚阿弥陀 法王善住持
如来浄華衆 正覚花化生
愛楽仏法味 禅三昧為食
永離身心悩 受楽常無間
大乗善根界 等無譏嫌名
女人及根欠 二乗種不生
衆生所願楽 一切能満足