巻次 - 155頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 向に無染清浄心・安清浄心・楽清浄心を説きつ。此の三種の心は、略して一処にして妙楽勝真心を成就するなり。知るべし。 (第九・願事成就)是くの如く、菩薩、智恵心・方便心・無障心・勝真心をして、能く清浄の仏国土に生ず。知るべし。是れを「菩薩摩訶薩の随順五種の法門、所作、意に随いて自在に成就せり」と名づく。向の所説の如き身業・口業・意業・智業・方便智業は、随順の法門なるが故に。 (第十・利行満足)復た五種の門有りて、漸次に五種の功徳を成就す。知るべし。何者か五門。一には近門、二には大会衆門、三には宅門、四には屋門、五には園林遊戯地門なり。此の五種の門は、初の四種の門は入の功徳を成就す、第五門は出の功徳を成就せるなり。 入第一門とは、阿弥陀仏を礼拝し彼の国に生まれんとするを以ての故に、安楽世界に生まるることを得。是れを「入第一門」と名づく。 入第二門は、阿弥陀仏を讃嘆したてまつりて、名義に随順し、如来の名を称し、如来の光明智相に依りて修行するを以ての故に、大会衆の数に入ることを得。是れを「入第二門」と名づく。 入第三門は、一心に専念し作願して、彼の国に生まれて奢摩他寂静三昧の行を修するを以ての故に、蓮華蔵世界に入ることを得。是れを「入第三門」と名づく。 入第四門は、彼の妙荘厳を専念し観察して、毘婆舎那を修するを以ての故に、彼の処に到ることを得て、種種の法味楽を受用す。是れを「入第四門」と名づく。 紙面画像を印刷 前のページ p155 次のページ 初版p144へ このページの先頭に戻る