巻次 - 154頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 (第六・離菩提障)菩薩、是くの如く善く回向成就を知りて、即ち能く三種の菩提門相違の法を遠離すべし。何等か三種。 一には智恵門に依りて自楽を求めず。我が心、自身に貪着することを遠離するが故に。 二には慈悲門に依りて一切衆生の苦を抜く。無安衆生心を遠離するが故に。 三には方便門に依りて一切衆生を憐愍して、心、自身を供養し恭敬する心を遠離せるが故に。是れを「三種の菩提門相違の法を遠離す」と名づく。 (第七・順菩提門)菩薩、是くの如き三種の菩提門相違の法を遠離して、三種の随順菩提門の法満足することを得るが故に。何等か三種。 一には無染清浄心、自身の為に諸楽を求めざるを以ての故に。 二には安清浄心、一切衆生の苦を抜くを以ての故に。 三には楽清浄心、一切衆生をして大菩提を得しむるを以ての故に。衆生を摂取して彼の国土に生ぜしむるを以ての故に。是れを「三種の随順菩提門の法満足す」と名づく。知るべし。 (第八・名義摂対)向に説きつる智恵と慈悲と方便との三種の門をして般若を摂取す。般若、方便を摂取す。知るべし。 向に遠離我心不貪着自身・遠離無安衆生心・遠離供養恭敬自身心を説きつ。此の三種の法は、障菩提心を遠離するなり。知るべし。 紙面画像を印刷 前のページ p154 次のページ 初版p143・144へ このページの先頭に戻る