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帰三宝偈(勧衆偈・十四行偈)

 先ず大衆を勧む。願を発して三宝に帰し、
道俗時衆等、各おの無上心を発せども、
生死甚だ厭い難く、仏法復た欣い難し。
共に金剛の志を発して、横に四流を超断し、
弥陀界に願入して、帰依し合掌し礼したてまつれ。
世尊。我、一心に、
尽十方法性真如海・報化等の諸仏、
一一の菩薩の身、眷属等の無量なる、
荘厳及び変化、十地・三賢海、
時劫、満ちたまえると満ちたまわざると、智行、円なると円ならざると、
正使、尽きつると尽きざると、習気、亡ぜると亡ぜざると、
功用と無功用と、証智と未証智と、
妙覚及び等覚、正しく金剛心を受け、

漢文

 先勧大衆発願帰三宝
道俗時衆等 各発無上心
生死甚難厭 仏法復難欣
共発金剛志 横超断四流
願入弥陀界 帰依合掌礼
世尊我一心 帰命尽十方
法性真如海 報化等諸仏
一一菩薩身 眷属等無量
荘厳及変化 十地三賢海
時劫満未満 智行円未円
正使尽未尽 習気亡未亡
功用無功用 証智未証智
妙覚及等覚 正受金剛心