巻次 行 212頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 言なり。 「大利」と言うは小利に対せるの言なり。「無上」と言うは有上に対せるの言なり。 信に知りぬ。大利無上は一乗真実の利益なり。小利有上は則ち是れ八万四千の仮門なり。 『釈』(散善義)に「専心」と云えるは即ち一心なり。二心無きことを形すなり。「専念」と云えるは即ち一行なり。二行無きことを形すなり。 今、弥勒付嘱の一念は即ち是れ一声なり。一声即ち是れ一念なり。一念即ち是れ一行なり。一行即ち是れ正行なり。正行即ち是れ正業なり。正業即ち是れ正念なり。正念即ち是れ念仏なり。則ち是れ南無阿弥陀仏なり。 爾れば、大悲の願船に乗じて、光明の広海に浮かびぬれば、至徳の風静かに、衆禍の波転ず。即ち無明の闇を破し、速やかに無量光明土に到りて大般涅槃を 漢文 言大利者対小利之言。言無上者対有上之言也。信知。大利無上者一乗真実之利益也。小利有上者則是八万四千仮門也。『釈』云「専心」者即一心。形無二心也。云「専念」者即一行。形無二行也。今弥勒付嘱之一念即是一声。一声即是一念。一念即是一行。一行即是正行。正行即是正業。正業即是正念。正念即是念仏。則是南無阿弥陀仏也。爾者乗大悲願船、浮光明広海、至徳風静、衆禍波転。即破無明闇、速到無量光明土証大般涅槃。遵普賢之徳也。可知。 紙面画像を印刷 前のページ p212 次のページ 初版p192へ このページの先頭に戻る