巻次 行 213頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 証す。普賢の徳に遵うなり。知るべしと。 『安楽集』に云わく、「十念相続とは、是れ聖者の一の数の名ならくのみ。即ち能く念を積み思を凝らして他事を縁ぜざれば、業道成弁せしめて便ち罷みぬ。亦労わしく、之を頭数を記せざれとなり。又云わく、若し久行の人の念は、多く此れに依るべし。若し始行の人の念は、数を記する、亦好し。此れ亦聖教に依るなり」と。已上 斯れ乃ち真実の行を顕す明証なり。誠に知りぬ。選択摂取の本願、超世希有の勝行、円融真妙の正法、至極無碍の大行なり。知るべしと。 「他力」と言うは如来の本願力なり。 『論』(論註)に曰わく、「「本願力」と言うは、大菩薩、法身の中にして常に三昧に在して、種種の身・種種の神通・種種の説法を現したまうことを示す。皆、本願力より起こるを以てなり。譬えば阿修羅の琴の、鼔する者無しと雖も音曲自然なるが如し。是れを「教化地の第五の功徳相」と名づく。乃至 漢文 斯乃顕真実行明証。誠知。選択摂取之本願、超世希有之勝行、円融真妙之正法、至極無碍之大行也。可知。言他力者如来本願力也。 紙面画像を印刷 前のページ p213 次のページ 初版p192・193へ このページの先頭に戻る