巻次 行 217頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 四天下に遊ぶが如し。是くの如き等を名づけて「自力」とす。又、劣夫の、驢に跨りて上らざれども、転輪王の行くに従えば、便ち虚空に乗じて四天下に遊ぶに障碍する所無きが如し。是くの如き等を名づけて「他力」とす。愚なるかな、後の学者。他力の乗ずべきを聞きて、当に信心を生ずべし。自ら局分〔「局」の字 古玉の反。せばし。ちかし。かぎる。〕すること勿れ」と。已上 元照律師の云わく(元照観経義疏)、「或いは此の方にして惑を破し真を証すれば、則ち自力を運ぶが故に大小の諸経に談ず。或いは他方に往きて法を聞き道を悟るは、須く他力を憑むべきが故に往生浄土を説く。彼・此、異なりと雖も、方便に非ざること莫し。自心を悟らしめんとなり」と。已上 「一乗海」と言うは、「一乗」は大乗なり。大乗は仏乗なり。一乗を得るは阿耨多羅三藐三菩提を得るなり。阿耨菩提は即ち是れ涅槃界なり。涅槃界は即ち是れ究竟法身なり。究竟法身を得るは則ち一乗を究竟するなり。異なること如来無さず、異なること 漢文 言一乗海者、一乗者大乗。大乗者仏乗。得一乗者得阿耨多羅三藐三菩提。阿耨菩提者即是涅槃界。涅槃界者即是究竟法身。得究竟法身者則究竟一乗。無異如来無異法身。如来即法身。究竟一乗者即 紙面画像を印刷 前のページ p217 次のページ 初版p196へ このページの先頭に戻る