巻次 行 219頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 る。三乗を説くが故に。云何が非一・非非一なる。無数の法なるが故なり」と。已上 『華厳経』(晋訳・唐訳)に言わく、「文殊の法は常に爾なり。法王は唯一法なり。一切無碍人、一道より生死を出でたまえり。一切諸仏の身、唯是れ一法身なり。一心・一智慧なり。力・無畏も亦然なり」と。已上 爾れば斯れ等の覚悟は、皆以て安養浄刹の大利、仏願難思の至徳なり。 「海」と言うは、久遠より已来、凡聖所修の雑修・雑善の川水を転じ、逆・謗・闡提・恒沙無明の海水を転じて、本願大悲・智慧真実・恒沙万徳の大宝海水と成る。之を海の如きに喩うるなり。良に知りぬ、『経』に説きて「煩悩の氷解けて、功徳の水と成る」と言えるが如し。已上 願海は、二乗雑善の中下の屍骸を宿さず。何に況んや、人天の虚仮邪偽の善業・雑毒雑心の屍骸を宿さ 漢文 爾者斯等覚悟、皆以安養浄刹之大利、仏願難思之至徳也。言海者、従久遠已来、転凡聖所修雑修雑善川水、転逆謗闡提恒沙無明海水、成本願大悲智慧真実恒沙万徳大宝海水。喩之如海也。良知、如『経』説言「煩悩氷解成功徳水。」已上願海者不宿二乗雑善中下屍骸。何況宿人天虚仮邪偽善業雑毒雑心屍骸乎。 紙面画像を印刷 前のページ p219 次のページ 初版p197・198へ このページの先頭に戻る