巻次 行 228頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 能く一念喜愛の心を発すれば、煩悩を断ぜずして涅槃を得るなり。凡聖・逆謗、斉しく回入すれば、衆水、海に入りて一味なるが如し。摂取の心光、常に照護したまう。已に能く無明の闇を破すと雖も、貪愛・瞋憎の雲霧、常に真実信心の天に覆えり。譬えば、日光の、雲霧に覆わるれども、雲霧の下、明らかにして闇無きが如し。信を獲て見て敬い大きに慶ぶ人、即ち横に五悪の趣を超截す。一切善悪の凡夫人、如来の弘誓願を聞信すれば、仏、広大勝解の者と言えり。是の人を分陀利華と名づく。弥陀仏の本願念仏は、邪見・憍慢悪衆生、信楽受持すること甚だ以て難し。難の中の難、斯れに過ぎたるは無し。 漢文 能発一念喜愛心 不断煩悩得涅槃凡聖逆謗斉回入 如衆水入海一味摂取心光常照護 已能雖破無明闇貪愛瞋憎之雲霧 常覆真実信心天譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇獲信見敬大慶人 即横超截五悪趣一切善悪凡夫人 聞信如来弘誓願仏言広大勝解者 是人名分陀利華弥陀仏本願念仏 邪見憍慢悪衆生信楽受持甚以難 難中之難無過斯 紙面画像を印刷 前のページ p228 次のページ 初版p204・205へ このページの先頭に戻る