巻次 行 231頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 往還の回向は他力に由る。正定の因は唯信心なり。惑染の凡夫、信心発すれば、生死即ち涅槃なりと証知せしむ。必ず無量光明土に至れば、諸有の衆生、皆普く化すといえり。道綽、聖道の証し難きことを決して、唯、浄土の通入すべきことを明かす。万善の自力、勤修を貶す、円満の徳号、専称を勧む。三不三信の誨、慇懃にして、像・末・法滅、同じく悲引す。一生、悪を造れども、弘誓に値いぬれば、安養界に至りて妙果を証せしむといえり。善導、独り仏の正意を明らかなり。定散と逆悪とを矜哀して、 漢文 往還回向由他力 正定之因唯信心惑染凡夫信心発 証知生死即涅槃必至無量光明土 諸有衆生皆普化道綽決聖道難証 唯明浄土可通入万善自力貶勤修 円満徳号勧専称三不三信誨慇懃 像末法滅同悲引一生造悪値弘誓 至安養界証妙果善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪 紙面画像を印刷 前のページ p231 次のページ 初版p206・207へ このページの先頭に戻る