巻次 信 255頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 の衆生海を悲憫して、不可思議兆載永劫に於いて菩薩の行を行じたまいし時、三業の所修、一念・一刹那も、清浄ならざること無し、真心ならざること無し。如来、清浄の真心を以て、円融無碍・不可思議・不可称・不可説の至徳を成就したまえり。如来の至心を以て、諸有の一切煩悩・悪業邪智の群生海に回施したまえり。則ち是れ利他の真心を彰す。故に疑蓋、雑わること無し。斯の至心は則ち是れ至徳の尊号を其の体とせるなり。 是を以て『大経』に言わく、「欲覚・瞋覚・害覚を生ぜず。欲想・瞋想・害想を起こさず。色・声・香・味の法に著せず。忍力成就して衆苦を計らず。少欲知足にして染・恚・痴無し。三昧常寂にして智慧無碍なり。虚偽諂曲の心有ること無し。和顔愛語にして、意を先にして承問 漢文 可思議兆載永劫行菩薩行時、三業所修、一念一刹那、無不清浄、無不真心。如来、以清浄真心、成就円融無碍不可思議不可称不可説至徳。以如来至心、回施諸有一切煩悩悪業邪智群生海。則是彰利他真心。故疑蓋無雑。斯至心則是至徳尊号為其体也。 紙面画像を印刷 前のページ p255 次のページ 初版p225へ このページの先頭に戻る