巻次 信 256頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 す。勇猛精進にして、志願、倦きこと無し。専ら清白の法を求めて、以て群生を恵利しき。三宝を恭敬し、師長に奉事しき。大荘厳を以て衆行を具足して、諸の衆生をして功徳成就せしむ」とのたまえりと。已上 『無量寿如来会』に言わく、「仏、阿難に告げたまわく、「彼の法処比丘、世間自在王如来及び諸天・人・魔・梵・沙門・婆羅門等の前にして、広く是くの如き大弘誓を発しき。皆已に成就したまえり。世間に希有にして、是の願を発し已りて実の如く安住す。種種の功徳具足して、威徳広大清浄仏土を荘厳せり。是くの如き菩薩の行を修習せること、時、無量無数不可思議無有等等億那由他百千劫を経る内に、初めて未だ曾て貪・瞋及び痴・欲・害・恚の想を起こさず。色・声・香・味・触の想を起こさず。諸の衆生に於いて、常に愛敬を楽うこと、猶親属の如し。乃至 其の性、調順にして暴悪有ること無し。諸の有情に於いて、常に慈忍の心を懐いて詐諂せず、亦懈怠無し。善言策進して諸の白法を求めしめ、普く群生の為に勇猛にして退無く、世間を利益せしめ大願円満したまえり」と。」略出 光明寺の和尚(善導)の云わく(散善義)、「此の雑毒の行を回して、彼の仏の浄土に求生せんと欲うは、此れ必ず不可なり。何を以ての故に。正しく、彼の阿弥陀仏、因中に菩薩の行を行ぜし時、乃至一念・一刹那も、三業の所修、皆是れ真実心の中に作したまえるに由りてなり。凡そ施したまう所、趣求を為す。亦皆真実なり。又、真実に二種有り。一には自利真実、二には利他真実な 紙面画像を印刷 前のページ p256 次のページ 初版p225・226へ このページの先頭に戻る