巻次 信 258頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 『釈』(散善義)に「不簡内外明闇」と云えり。「内外」は、「内」は即ち是れ出世なり、「外」は即ち是れ世間なり。「明闇」は、「明」は即ち是れ出世なり、「闇」は即ち是れ世間なり。又復「明」は即ち智明なり、「闇」は即ち無明なり。 『涅槃経』に言わく(迦葉菩薩品)、「闇は即ち世間なり。明は即ち出世なり。闇は即ち無明なり。明は即ち智明なり」と。已上 次に「信楽」と言うは、則ち是れ如来の満足大悲・円融無碍の信心海なり。是の故に、疑蓋、間雑有ること無し。故に「信楽」と名づく。即ち利他回向の至心を以て信楽の体とするなり。 然るに、無始より已来、一切群生海、無明海に流転し、諸有輪に沈迷し、衆苦輪に繫縛せられて、清浄の信楽無し、法爾として真実の信楽無し。是を以て、無上功徳、値遇し難叵く、最勝の浄信、獲得し難叵し。一切凡小、一切時の中に、貪愛の心、常に能く善心を 漢文 『釈』云「不簡内外明闇。」内外者、内者即是出世、外者即是世間。明闇者、明者即是出世、闇者即是世間。又復明者即智明、闇者即無明也。次言信楽者、則是如来満足大悲円融無碍信心海。是故疑蓋無有間雑。故名信楽。即以利他回向之至心為信楽体也。然従無始已来、一切群生海、流転無明海、沈迷諸有輪、繋縛衆苦輪、無清浄信楽、法爾無真実信楽。是以無上功徳、難叵値遇、最勝浄信、難叵獲得。一切凡小、一切時中、貪愛之心、常能汚善心、 紙面画像を印刷 前のページ p258 次のページ 初版p227・228へ このページの先頭に戻る