巻次 信 269頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 の金剛心、菩薩の大心なり。亦「横」に就いて復た二種有り。一には横超、二には横出なり。「横出」は、正雑・定散・他力の中の自力の菩提心なり。「横超」は、斯れ乃ち願力回向の信楽、是れを「願作仏心」(論註)と曰う。願作仏心即ち是れ横の大菩提心なり。是れを「横超の金剛心」と名づくるなり。 横・竪の菩提心、其の言、一にして、其の心、異なりと雖も、入真を正要とす、真心を根本とす、邪雑を錯とす、疑情を失とするなり。欣求浄刹の道俗、深く信不具足の金言を了知し、永く聞不具足の邪心を離るべきなり。 『論註』に曰わく、「王舎城所説の『無量寿経』を案ずるに、三輩生の中に行に優劣有りと雖も、皆無上菩提の心を発せざるは莫し。此の無上菩提心は即ち是れ願作仏心なり。願作仏心は即ち是れ度衆生心なり。度衆生心は即ち是れ衆生を摂取して有仏の国土に生ぜしむる心なり。 漢文 就横復有二種。一者横超、二者横出。横出者正雑定散他力中之自力菩提心也。横超者斯乃願力回向之信楽、是曰「願作仏心。」願作仏心即是横大菩提心。是名横超金剛心也。横・竪菩提心、其言一而、其心雖異、入真為正要、真心為根本、邪雑為錯、疑情為失也。欣求浄刹道俗、深了知信不具足之金言、永応離聞不具足之邪心也。 紙面画像を印刷 前のページ p269 次のページ 初版p236・237へ このページの先頭に戻る