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「吾、当に世に於いて無上尊と為るべし」と。釈・梵、奉侍し、天・人、帰仰す。算計・文芸・射・御を示現して、博く道術を綜い群籍を貫練したまう。後園に遊んで武を講じ芸を試みる。現じて宮中・色味の間に処して、老・病・死を見て世の非常を悟る。国の財位を棄てて、山に入りて道を学したまう。服乗の白馬・宝冠・瓔珞、之を遣わして還さしむ。珍妙の衣を捨てて法服を着る。鬚髪を剃除したまい、樹下に端坐し勤苦したまうこと六年なり。行、所応の如くまします。五濁の刹に現じて群生に随順す。塵垢有りと示して、金流に沐浴す。天、樹の枝を按して、池より攀出することを得しむ。霊禽、翼従して道場に往詣す。吉祥、感徴して功祚を表章す。哀みて施草を受けて仏樹の下に敷き、跏趺して而も坐す。大光明を奮って、魔をして之を知らしむ。魔、官属を率いて、来たりて逼め試みる。制するに智力を以てして、皆降伏せしむ。微妙の法を得て最正覚を成る。釈・梵、祈勧して転法輪を請じ

漢文

七歩。光明顕曜。普照十方◦無量仏土。六種震動。挙声自称。吾当於世◦為無上尊。釈梵奉侍。天人帰仰。示現算計◦文芸射御。博綜道術。貫練群籍。遊於後園。講武試芸。現処宮中◦色味之間。見老病死。悟世非常。棄国財位。入山学道。服乗白馬。宝冠瓔珞。遣之令還。捨珍妙衣。而著法服。剃除鬚髪。端坐樹下。勤苦六年。行如所応。現五濁刹。随順群生。示有塵垢。沐浴金流。天按樹枝。得攀出池。霊禽翼従。往詣道場。吉祥感徴。表章功祚。哀受施艸。敷仏樹下。跏趺而坐。奮大光明。使魔知之。魔率官属。而来逼試。制以智力。皆令降伏。得微妙法。