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の死魔をや。況んや我等が輩、当に能く壊すべけんや。」善男子。是の故に、我、是くの如きの菩薩の為にして是の言を作さく、「如来は常住にして変易有ること無し。」我が諸の弟子、是の説を聞き已りて、我が意を解らざれば定んで言わく、「如来は終に畢竟じて涅槃に入りたまわず」と。」已上抄出

 是を以て、今、大聖の真説に拠るに、難化の三機、難治の三病は、大悲の弘誓を憑み、利他の信海に帰すれば、斯れを矜哀して治す、斯れを憐憫して療したまう。喩えば醍醐の妙薬の、一切の病を療するが如し。濁世の庶類、穢悪の群生、金剛不壊の真心を求念すべし、本願醍醐の妙薬を執持すべきなりと知るべし。
 夫れ諸大乗に拠るに難化の機を説けり。今『大経』には「唯除五逆誹謗正法」と言い、或いは「唯除造無間悪業誹謗正法及諸聖人」(如来会)と言えり。『観経』には五逆の往生を明かして謗法を説かず。

漢文

是以今拠大聖真説、難化三機、難治三病者、憑大悲弘誓、帰利他信海、矜哀斯治、憐憫斯療。喩如醍醐妙薬療一切病。濁世庶類穢悪群生、応求念金剛不壊真心、可執持本願醍醐妙薬也応知。
夫拠諸大乗説難化機。今『大経』言「唯除五逆誹謗正法、」或言「唯除造無間悪業誹謗正法及諸聖人。」『観経』明五逆往生不説謗法。『涅槃経』説難治機与