巻次 証 321頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 れ諸の声聞・菩薩・天・人、智慧高明にして神通洞達せり。咸く同じく一類にして、形、異状無し。但、余方に因順するが故に、人天の名有り。顔貌端政にして、世に超えて希有なり。容色微妙にして、天に非ず人に非ず。皆、自然虚無の身・無極の体を受けたるなり」と。 又言わく(如来会)、「彼の国の衆生、若し当に生まれん者、皆悉く無上菩提を究竟し、涅槃の処に到らしめん。何を以ての故に。若し邪定聚及び不定聚は、彼の因を建立せることを了知すること能わざるが故なり」と。已上、要を抄きいず。 『浄土論』(論註)に曰わく、「「荘厳妙声功徳成就は、偈に「梵声悟深遠 微妙聞十方」の故にと言えり」(論)と。此れ云何ぞ不思議なるや。『経』に言わく、「若し人、但、彼の国土の清浄安楽なるを聞きて、剋念して生まれんと願ぜんものと、亦往生を得るものとは、即ち正定聚に入る。」此れは是れ国土の名字、仏事を為す。安んぞ思議すべきやと。 「荘厳主功徳成就は、偈に「正覚阿弥陀 法王善住持」の故にと言えり。」(論)此れ云何が不思議なるや。正覚の阿弥陀、不可思議にまします。彼の安楽浄土は正覚阿弥陀の善力の為に住 紙面画像を印刷 前のページ p321 次のページ 初版p281・282へ このページの先頭に戻る